APS-2004FRPストック


フルスクラッチボルトアクションライフルAPS-2004専用ストックの製作過程です


APS-2004本体に被せる様に杉板を瞬間接着剤で積層して組んで行きます。
各部接合点の補強はコンクリート用のエポキシパテを利用しています。
本体=ストック固定ネジ部には穴を空けておきます。

本体より外した状態、これだけを見てもなんだか判らないですね(笑)


側面を補強の為ガラスクロス1枚で両面ともFRP補強しておきます。

FRP硬化後、不要な部分は切り落とし、ストック製作のためH型にした杉板を仮止めして骨を組んで行きます。

3mm厚のアルミ板を曲げて作ったトリガーガードをパテで本体に固定しています(黄色マスキング部分)
写真のようにストックの大雑把な形状を骨組みで作ってしまいます。

チョップドストランドマットを巻き、ロービングで結んで固定し、結び目に瞬間を僅かに垂らして緩み止めにしています、

ちなみに後ろ側より覗いたストック内部はこんな感じです

面積が大きいので結構な量の樹脂を使います、刷毛塗りですが樹脂が染み込むと骨組みの内側に凹んでしまうので
後でパテ盛りしなくては成らないのですが、ポリパテなどは比重が重いので
ポリエステル樹脂にパーライト(園芸用品の謎の白い粒が大量に入っている商品)を混ぜて利用しました、
これは以前ナイフの熱処理過程で焼き鈍しを行う為に通常灰に埋めて緩やかに冷却するのですが
灰が手に入らなかったので使えそうなものを探してこれを利用していました。
こういう使い方も出来るもんなんですねぇ(笑)粒は結構軽いので強度不要でかさ上げしたい時などには有効ですね、
内部なんて発泡スチロールでもいいぐらいですし(そのまま樹脂を掛けると溶けます)

これがパテ盛り後の写真、軽く切削性が良いので便利です、前の方にはFRP板を接着し、延長しています。

ポリパテを盛って修正しているところです、ストックの空洞部などには
2液混合発砲ウレタンを流し込んで剛性を高めています。

ちなみに機関部の収まる内面。

ほぼ完成しました、表面はカーボンとサーフェースの複合で、黒顔料入り樹脂で塗っています。
後は表面処理(塗装など)とバットプレートのゴム板を張るだけで出来上がりです。


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