自作バッテリー
(ニッケル水素バッテリー)

電動ガン用として販売されているバッテリーは「専用」なのでしょか?それは違います、本来ラジコン関係で発達した技術です、
ですから、ラジコン屋で探した方が商品の回転が速い→安く買えるわけです、しかしラジコンカーに使われるバッテリーは、
7.2Vです、電動ガンは8.4Vなので電送チューンしたガンならば使えますが連射速度は遅くなってしまいます。
しかし、バッテリーは1セル1.2Vなので6セル7.2V、7セル8.4Vになるので1セル足して上げれば良い訳です、
ただし、バッテリーは出来る限り同じコンディションの物を選ばないと性能を発揮できなくなるので注意してください。
1、製品の7.2V(同じ物)を2個買ってきてばらして使う、非常に有効な手段です。
2、バラセルと呼ばれる組み立てられていない高級セルを手に入れる、高いです。
3、秋葉原で使えそうなニッカドセルを買ってきて組む、内部抵抗などに知識のある方以外お勧めしません。
4、 RC飛行機を扱っているお店では8.4Vも扱っているのでそれを買うのも手です。
今回は1番のやり方を紹介します、又、8セル9.6Vのバッテリーを製作するのでドノーマル銃での使用は危険です、
自分の必要な電圧を把握して製作してください。


今回9.6Vラージバッテリーを作るために購入して物です。
右上・シャント         \700     バッテリー同士を繋ぐバーです、無ければ厚めの銅版を加工してもよし。
                          セルの数-1の数あれば足りますので1袋8〜10個入りで足ります。
中央・バッテリースタンド  \500     バッテリーセルを並べて固定しておく台です。
左  ・バッテリーチューブ  \400     完成バッテリーを保護し、絶縁するための物です。
右下・コネクタ         \400     ラジコン用の高効率コネクタです。[- |]型
下  ・京商7.2vバッテリー  \1500×2  6セルで2000mAのSCRバッテリ-2本を使用します。

完全に放電したらチューブをはがしてばらしましょう、写真真ん中の紙筒が絶縁の役割を果たしていましたので、
取って置きましょう。
後ろにセルを付け足してしまえば楽には楽ですが・・・・


バッテリーを分解した状態です、右端に金属片がありますよね?
こんな薄板がバッテリーを繋いでいたんですね(汗)しかも4点止めのスポット溶接だし、
こんなんじゃ電気の流れが良くありませんのでペンチで取っ払ってしまいます。
セルの真ん中らへんに4点のスポット溶接跡が有るので削っておきましょう。
殆どのバッテリーはこのような薄板を噛ませたストレートパックです、
中には+、−極を直に半田付けしている物もありますが・・・
薄板だと効率が悪いのでシャントを使用します、今回購入したシャントは金メッキのものですが、
性能重視ならばヨコモの銀メッキ物の方が良いでしょう、ただこのバッテリーは組んだらばらす事は無いと思うので、
腐食しない(銀は腐食して抵抗が増えます)金を選びました。


下が溶接跡除去前、上が除去後です、どの道表面を荒らしておかないと半田が乗りませんので、
#180程度で削っておきましょう、全部のセルの+、−極全部です。


全部削り終えたら今度は絶縁処理です、以前ミニバッテリー用に買っておいたチューブを被せて、
ヘアドライヤーで収縮させておきます。
無ければ、先ほどばらした際の紙筒を輪切りにして使用しましょう。


スタンドを組み立てて、上から+、−、+、−、+、−・・・と言うようにセットしておきます。
セルの接点部分に薄く半田を載せて置きます、半田ごてで暖めて溶かすわけですが、
絶対に5秒以内に作業をし、さめるまで中断してください、
また、半田ごては70W以上の物を使用してください、一般に有る物は電子工作用の25W程度なので使えません。
ホームセンターなどで\1500位で販売しています販売しています、出来れば100Wクラスが良いです。
温度の低いコテは「弱火でじっくり中まで火を通す」事になってしまいますので強めの物で一瞬で終わらせましょう
バッテリーは熱に弱いので性能低下、最悪の場合壊れます、注意してください。
参考までに・・・
端子にペーストを塗る→端子を半田ごてで暖めてながら半田を溶かす→フラックスで軽くふき取る、
をやると見栄えも良く、ふき取った際に温度も下がります。


次にバッテリーシャントをセル上に載せます、適当な量の半田を載せ、ペンチかピンセットでシャントを抑えながら、
半田ごてで溶かします、この際両端とも同時にやりましょう、半田が溶けている間ならば両側が均一に、
接触できるはずです。シャントの上に乗せる半田はもっと多く使った方がよさそうです。
このシャントは13Gシリコンケーブルの性能に匹敵するんだとか。


すべてのセルを適切に繋ぎます、ショートしてないですよね?
右下の2セルはスタンドに入りきらなかった分です、この後半田付けします。


バッテリーの量端の+、−極にケーブルをシャントと同じように半田付けします、
事前にケーブルに半田を染み込ませて置くと良いでしょう、ケーブルは14Gシリコンコードです。
(写真ではケーブルを薄板に半田付けしていますが、後で薄板を取っ払って直付けしています)


すべて接続確認し、良ければ今回買ったバッテリーチューブを被せます
適当なサイズにカットした後、中心部分からヘアドライヤーで収縮させます、
ちなみに2重に被せると強度が出ていい感じです。


今度はバッテリーにコネクタを取り付けます、ちなみに私はすべてのバッテリーと
銃側のコネクタをこのタイプに交換しています。
写真の品はヨコモのディーンズ[| −]型のメス側の物です、イーグルの製品と互換性があり、
入手しやすいので使っています、ただ、コネクタの[| −]が斜めの物があります、
それとは互換性が無いので使用できません、どちらかに統一してください。
又、ノーマルのコネクタは、7.2VのRC世界でも熱(コネクタ自体が抵抗になっているため)
で溶けてショートし、愛車(ラジコン)を燃やして泣いた方も結構昔はいたようです。
電装チューンの基本はコネクタですね。


バッテリー側のコネクタは必ず、絶対、100%メス型を使用しましょう、
もし、オスコネクタを使って接点に金属が触れたりしたら・・・怖;
端子は良く見ると+、−がプラパーツの方に刻印されているのでそれを見て半田付けをしましょう、
その前に、付属している黒い収縮チューブを1/4に切ってケーブルに通し、熱源から離しておきます。
ケーブルに半田をしみこませておき、コネクタの端子にも少しだけ半田を載せて置きます、
熱くなるのでケーブルをピンセットかペンチでつまんで半田付けします。
最後に収縮チューブを被せライターなどで収縮させます。


完成!
8セル9.6V2000mA SCRバッテリー
純正バッテリーが8.4V1300mAなのと比べると余裕で一日撃ちまくれる容量です。
色が気になる人は、黒いチューブを使うとか何とかしちゃって下さいな。
コネクタ代、シャント代、バッテリー代・・・その他は雑材で
\4000チョッとぐらいですね、セル4個余ったし他のチューブ類も沢山あるし、まあ費用対効果は美味しいですね。
もう1パック\1500買えばもう一本好きな電圧で作れますしね(^^)
今回作ったのと同等品(ストレートパック品)AEG9.6V2000mAが\8.500なのを考えると・・・
ちなみに純正バッテリー8.4V1300mA・・・・・\4800

結論、8.4Vまでならば純正やカスタムバッテリーとして販売されている電動ガン用の物を買うのが楽でしょう、
ただし効率の良さやパンチ力はシャント&シリコンケーブルの分こちらの方が上でしょう、
9.6Vや10.8V、12V、13.2V、14.4V果ては16V等のカスタムバッテリーを買うのであれば、RC関係で探して作った方が安上がりです。
某社の”誉”シリーズはイーグル社のザップ処理バッテリーだという情報を聞いた事があります。(ラジコン屋さんで買った方が安い)

*1 ザップ処理・・・組み上がったバッテリーに高電圧を(電流は流さない)一瞬だけ掛ける事により、
飛躍的に性能を高める物です、ただ10〜20回の充放電で効果がなくなってしまうそうです。
*2 マッチドセル・・・セル同士には個体差があり、性能差が足を引っ張り合ってしまうため性能を、
生かし切れていません、そこで性能のほぼ同じセルを集めて作ったマッチドバッテリーと呼ばれる物は、
チームワークが良いので、他の製品に対して高い性能を持っています。
*3 ニッケル水素・・・最近ニッカドより大容量のニッケル水素バッテリーと言うのが増えてきています、
ニッカドラージバッテリー2000mAサイズで3300mA等の大容量で在りがたいのですが、
内部抵抗が高いため放電性能がニッカドより低く、マルイ純正8.4Vバッテリーよりも回転が遅くなってしまいます。
現段階では電動ガンには不向きだと言わざるを得ません。(将来的には有望)
そもそも電動ガンで3300mAも要るのか微妙; 1800mA撃ち尽くした事が無いし。
ニッカドはカドミニウムと言う有害物質の問題でニッケル水素と交代していくような噂があります、
ニッケル水素はニッカドと違い常に充電されている状態が好ましいようです、しかしながら2年程度しか持たないそうです、
私は5年前から同じ大友商会のニッカド8.4V1800mA黄バッテリーを使っていますがいまだに現役です、
バッテリーは充電前に必ず放電しましょう、メモリー効果と言われる現象が起きて、容量が減っていってしまいます。
放電のし過ぎで転極を起こす場合があります、注意してください。
*4 内部抵抗・・・バッテリーのセル自体の抵抗です、一般的にセルが長い物は抵抗が高いようです、
抵抗が高いと放電性能が低く、発熱し易い傾向があるようです。




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