FETスイッチデバイス化
電動ガンのトリガースイッチ接点部分は通電時に火花が発生し接点の金属が焼けて減っていく為、
セミが利かなくなる場合があります、特に全ての配線が太いステアーAUGなどは焼けが早いです。
また、接点に煤が溜まり接触不良が起こります、実際にゲーム中にまったく動かなくなってしまった事が有ります。
*回路図を見て「なんだこりゃ?」っと思う方は自作は諦めて下さい。
*FETは壊れると通電しっぱなしになってしまい、勝手に連射します。
*FETは熱に弱いので熱破壊に注意してください。
今回使用したFETです。(画像をクリックすると拡大で見れます)
日立製 H7N0307AB 許容電圧30V 定格電流60A 200W 4.6mΩ
ノーマル+システマハイスピモーターで一石での作動確認は取りました、
この石は壊れやすいので、2石パラ以上で組んでいます。
1個\200、10個\1800データシート付き、秋葉原の秋月電子通商より購入。
これが基本の回路図です。
ドレイン(D)、ゲート(G)、ソース(S) 金属フランジ(椅子の背もたれみたいな所)はドレインと繋がっています、
信号線は細い物でかまいません図面の太線は電力線なので、ノーマルかそれ以上のものを使用してください。
こちらは3石用回路図です、並列に配線する事で掛かる負担を石の数/1に減らす事が出来るのでこのぐらいやっておけば、
とりあえず9.6V、システマモーター、M90SPぐらいのチューンは平気ですが、故障すると怖いので安全マージンは十分に取りましょう。
上の写真は4石で組んでいる最中です、今回は放熱フィンにネジ止めし、金属フランジをドレイン端子とするため、
真ん中の足は邪魔なので折っています、絶縁はしっかりやりましょう。
4石放熱フィン付きのFETデバイスが出来上がりました、これはP-90ミニバッテリー用のスペースに収まり、
バッテリーは外付けラージを使用しています。
横から見た図
フランジはカシメて止めてあります、FETとフィンの間は熱伝導グリス(パソコンのCPUヒートシンクなどに使われている物です)
が塗られています。完成後テストドライブしましたが問題なく思ったほど発熱しませんでした、
無理をしないかハイエンドFETを使うならフィンは必要ありません。
*後日調査したところ、4石はかなり過剰でした、16Vドライブでも平気でしょうね(^^;)
P-90メカBOXに取り付けた状態(↑4石、↓3石)
改装して小型化したモデル、9.6V自作で秒30発ぐらいで回っています。
伸びている細い赤線はモーターの+に半田付けされています。
一石で平気ならばコネクタと一体構造にしてラージコネクタと大差ないサイズに出来るのですが・・・
そうなればほとんど全ての銃で困る事無いですね。
FET化した銃は使用時以外は必ずバッテリーを物理的に外してください、
通常のセーフティーはトリガーロックなので電子には関係有りませんので。
一石でも駆動可能と思われるFETリスト
日立電子 | H7N0307AB | 2SK3136 | ||
60A | 75A | |||
30V | 60V | |||
4.0mΩ | 6.0mΩ | |||
90W | 110W | |||
\200 | \200 | |||
入手楽、耐久性が低め TO220ABタイプで小さい |
コストパホーマンスが良い、 サイズが少々大きい |
|||
米IR社 | IRL1004 | IRF1404 | IRL3703 | IRLBA3803 |
130A | 160A | 210A | 179A | |
40V | 40V | 30V | 30V | |
6.5mΩ | 4.0mΩ | 2.8mΩ | 5.0mΩ | |
200W | 200W | 230W | 270W | |
\400前後 | \300前後 | \600前後 | \500前後 | |
抵抗値が気になる | コストパホーマンスが良い、高性能 | 高性能、高価 | 3703のワンランク下モデル |
IRF1404 | IRF3703 |
管理人がお勧めするFETは、
米国IR社製IRF1404。40V、160A、4mΩ、許容損失200W
形状はTO220ABで上の写真の物です、
これ以上のものの有りますが、電動ガンでは必要ないかも・・・
円/$での取引が行われているのでお値段は¥200〜400位でしょうか?
Digi-keyより購入可能です。(個人注文可能)
海外からなので送料\2000+注文金額\5000以下の場合は+\1000かかります、
2003/11/20現在IRF1404は単価¥324、10個¥2153です。
日立製FETは秋葉原の秋月通商から購入できます。
また、最近は電動ガン用に配線まで作った物が市販もされています。