9.ヒルトの設置


え〜何と言いますか、人間色々間違えっていうものはあるつーか(汗)
早い話が作業中の写真取るのを忘れていた(爆)


まず、ナイフ本体にヒルトを装着します。
使用したヒルトはニッケルシルバーの3mm鋼材用に溝が切ってある市販品です、
この溝きりが難しいので始めて作る人は市販のを買ってしまいましょう。
市販では素材により価格が\1000〜\2000で販売出れています、キリの良い厚みの鋼材用が有ります。
カタログでは記載の無い厚みの鋼材用でも、注文すれば作ってくれますし、
2.5mmなどの記載が無いものも、お店にストックされている場合有ますので、問い合わせてみてください。

あらかじめはめ込めるように溝を作ってあるナイフ本体に
ヒルト設置の際、瞬間接着剤にて本体に仮固定した上で、カシメピン用の穴を空ける。
今回は2mm穴を2箇所。好みで3mmでも一箇所でも出来ますが
ピンとヒルト材は同じ物を使わないと後でピンが目立ってしまいますが、
同一素材で作ると、殆ど判らなくなります。
素材の違いには注意しましょう、ただし、逆にデザインとして使うのは構わないと思います。

さて、使う予定のピンを用意し、仮に通してみてピッタリに合っていればOK、
もし、ズレたりして通らなかったら・・・3mmに広げて修正するor作り直しになります。
慎重に作業して確認しましょう。

仮固定していた接着のはずし方
ヒルト部分をバーナーで炙り、暖めるて衝撃を与えることで接着能力失わせ、
簡単に外れます。(衝撃はハンマー等で行うので、深い傷がつかないように注意)
後の作業の為に、素材に付着した接着剤は除去して置いてください。

仮止めした状態でデッサン図からヒルトの形状をペンで書き、熱処理中にヒルトの大雑把な
外形を作っておくと後が楽です(固定作業後にピン後除去等の加工が有りますのでマージンを残して置いてください)




*自作する場合
棒材で届いたニッケルシルバーの角棒から丁度良いサイズの長さに切り落とします。
ノギスで幅を測り、中心にセンターラインを書きます、

必要な深さの溝を掘るために、上の図のように鋼材の厚みより一回り小さいドリルで正確に穴を空けていきます、
3mm厚の鋼材なら2〜2.5mm位のドリルで穴を空けていきます。
ドリル穴を結ぶ為にノコギリで切っていくわけですが、主な金ヤスリは刃厚1mm位なので、
同じ製品のノコ刃を2枚重ねると2mm幅で切ることが出来ますので、後のヤスリ加工が楽になります。
この加工のときに組みヤスリを使用します。
ノコギリ作業は3mmぐらいの鋼材用のやり方で有効ですが、より薄い物や
非常に厚い鋼材の場合は違ったやり方を考えた方が良いかもしれません。

また、中抜きヒルトの場合、素材の真ん中に穴を空け、3.加工道具と作業手順で紹介した
細工用の糸鋸を通して穴を繋ぐなどの加工を加える事で作っていきます。


ヒルトには主に差し込み式、中抜きして差し込むタイプ、2枚のヒルト材で鋼材を挟むようにするタイプの
三種類が主だったヒルトのタイプです。
素材も主に三種類、真鍮、ニッケルシルバー、ステンレス
・真鍮:安い、金色、錆び易い、加工が容易等の特徴がある。
・ニッケルシルバー:加工性はまあまあ良い、腐食するとくすんだ色になるが磨けば落ちる、銀色などの特徴
・ステンレス:錆びない、加工困難、美しい銀色などの特徴。
水場仕様でなければヒルトレス(直接ハンドル材になっているもの)でも良いと思います。
デザインに決りはありませんので各々工夫してください。

黒檀でヒルトを作ってみるのも一興かな。




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