12.ブレード表面の最終仕上げ


熱処理から帰ってきたブレイドは薄く酸化皮膜が出来て白くなっているのでコレを紙やすりで落します、
今回は#1200まで行っていたので、同じく#1200のペーパーで全ての酸化皮膜を磨き落として置きます。


続いて上の写真のようにナイフを固定し、硬い板材(写真では鉄の板)に1mm厚程度のゴム板を両面テープで固定してから
今回の仕上げである#800の紙やすりを鉄板に合わせて折り曲げて使用します。
ペーパーが弛まない様に引っ張りつつブレイドの始まりからポイントまで(写真上から下に向かって)
オイルを使いながら一定の力と速度で、途中で止めたり戻したりせずに一方向のみに磨いていきます。
ペーパーは同じ場所を2〜3回使ったら新しい面を出して使うようにしないと綺麗に磨けません。


携帯カメラなので上手く撮れませんが表面がピカピカではなく、紙やすりの研磨跡が横方向に描かれているのが見えるでしょうか?
コレがヘアラインフィニッシュっと呼ばれる仕上げです、鏡面仕上げと違い、多少傷が付いてもヤスリで磨いて傷を消せるので
私は実用ナイフでは何時もこのパターンです、あまりピカピカなのは好きじゃない物で・・・


仕上げが終ったら石鹸か中性洗剤でよく洗い、油分や水気を取って乾燥させておき
ブレイド部分は他の作業中に表面を傷つけないようテープなどを巻きつけて保護しておきましょう。
次はヒルトの接着です。


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