17.ハンドル材の外形切削とボルト穴




前回同様彫り込みを行った板をもう片面にエポキシ接着剤多めに塗って貼り付けます
バイスでしっかり挟み、余分な接着剤を押し出すぐらいに締め付けて完全硬化まで一日置きます
(今回使用した接着剤は30分硬化型ですが完全には時間がかかります)


完全に硬化したら余分な部分をノコギリで切り落とします。


貼り合わさったハンドルの外形を整え、デザイン通りに仕上げていきます、
重切削にはノコヤスリを、軽切削には鉄鋼やすりを使用しました


外形が整ったらまだ空けていない紐通し穴の位置を決めてマーキングを行います、
ボルト穴(5mm)もまだ片面だけで貫通させていません。


ボルト穴の方は5mmドリルで前回空けた穴に合わせて通します
紐通しの穴は7mmパイプを入れるため7mmドリルで穴を空けますが、
位置決めとガイド穴にする為3mm程度のドリルで貫通穴を空けてから7mmで開けます
相手は堅木なので慎重にドリルを進めていかなくては成りませんし、穴の中でドリルを回し続けると
摩擦熱で穴の周辺が焦げて変色してしまうので注意が必要です。


今度はボルト埋め込みの為、座繰りを行います、使用するのは段付きのシュナイダーボルトなので
本来は段度部分が90度で出るように「段付きドリル」と言う専用ドリルを使うのですが一本で\3000以上するので
とても買ってられません、先端が45度のテーパーが有りますが通常のドリルで対応できます。

中央に鋼材が入っているので(中央付近に鉛筆で書いたライン)それを計算に入れ、
片面あたり1.5mm(鋼材分)+数ミリの締め付け幅(今回は3mmぐらい)−ハンドル表面からの距離
=掘り込む深さ(今回は7mm)を計算して決めます。


写真のように7mm掘り込む分だけドリル先端を出して残りはマスキングテープで隠します
ドリルを進めるときに簡易的なストッパーなので、ここ以上進めない様に注意が必要です
外形7mmX外形5mmのシュナイダーボルトなので座繰りに使うドリルは7mmを使用します


取り敢えず一箇所だけ掘り込んでみたところです、残りの3箇所も同じように座繰りを行い、次の工程に移ります


絵的に断面を出せばこんな感じで締められるように木を残しつつ掘り込む必要があります
後でハンドルの厚みなどを削って減らして行くので、掘り込みが浅いとボルトが隠れてくれ無い可能性も有るので
掘り込む深さに注意が必要です。
ボルトは販売するお店によって長さが多少異なるので、仮組みでネジが長過ぎる場合は削るなどして調整しておくことも必要です。





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