2.素材を選ぶ

今回作って実って見ようと思うのはドロップハンターと呼ばれるタイプのナイフ
ブレイドのコンセプトは
・錆びに有る程度強い事
・切れ味が極めて良い事
・研ぎなおさなくとも長いこと切れ味が続く事
・衝撃に対する耐性が有る事
デザイン的には
・クラシックな雰囲気が有、攻撃的な表情をしない優しげな物
・ハンドルは木製で紐通しの穴が有る事
・皮製のシース(鞘)が似合う事

後は自分の好みでデザインを書いていきましょう、入手した鋼材が大きすぎると切り出しが大変なので
その辺も踏まえて丁度良いサイズの鋼材を選んだり、鋼材に合わせたデザインを書いたり・・・いろいろ工夫しましょう。


まず鋼材の選定で錆びに強いと言うことはCRMO-7・・・数多く使ってきたのでたまには別の鋼材を選びたい
切れ味が良いと言うと炭素鋼・・・錆びるから嫌
高硬度で磨耗性が高いハイス鋼・・・だから錆びるんだってば
衝撃に強い・・・軟鉄、CRMO7、・・・却下

全体的に強いなと思えるのはATS-34だが究極的な切れ味を作ってみたいので少々役不足・・・
(決してATSが切れないわけではない、むしろ非常に切れ味が良い素材です!)
そうなると切れ味の良い素材は何か・・・O-1スチール、青紙、ZDP・・・ん!ZDP!?
確かZDP189はステンレス鋼だったので調べてみた。
硬度:67  錆びにくさ:少し錆びる  対衝撃性:あまり高くない。 耐摩耗性:非常に高い
因みに国産の日立製
でもこの硬度は魅力だし・・・さらに調べてみたところ良い物が売っていた

「ZDP189三層鋼
三層鋼って何ですかー!なになに?ATS-34でZDP189をサンドイッチした素材?
するってぇとナニか?錆びや衝撃やらにそこイケなATSの鎧を着込んだ恐ろしく硬い刃先の作れる素材って事ですか!
日本刀とおんなじでよく切れる芯金を折れにくい軟鉄で挟み込んで鍛接したのと同じ事です。
しかもコレは鍛接の難しいステンレス鋼なので殆ど種類もサイズも流通が少ないが「しんかい刃物店」にて取り扱いがある!
早速手ごろなサイズ・・・一番小さめの3X25X250で\3095と割りと高いが仕方が無いので即効で購入
届くまでの間に鋼材のサイズを紙に書き、作りたいナイフのラフを書いていく・・・
ん!?ブレイドの幅は十分間に合っているがハンドル後端がどうしてもデザイン上はみ出す(汗)
もう注文しちゃったので仕方が無い、フルタングはあきらめてハーフタングにする事にした。


すると切り出しの仕方次第では小さなナイフがもう一本作れそうなのでついでに作ってみるとしよう
(こちらの方が各種作業に非常に使いやすそうな実用品になりそーなヨカン;)

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