4.切り出し

鋼材からナイフを切り出さなくては成りません、切るのが楽なように考えて型紙を鋼材に貼り付けます。
出来れば不要になった下敷きやプラ板などに型紙のコピーを貼り、形が崩れないように補強した物を貼りましょう。
今回はコピー紙を直接糊で貼り付けました(真似しちゃダメよ;)

↑の写真は前に作ったペティーナイフ、2.5mm厚のCRMO-7.
鋼材に型紙を貼り付けたらケガキ針で線を直接鋼材に書いておきましょう、型紙が剥がれた時の為ですが・・・
ケガキ線の1.5mm〜2mm以上はなれた所にペンで線か点を書いていきます、これはドリル穴を空けるときの中心目安線になります。
目安線を頼りにピンポンチで窪みを付けて次の工程に進みます。


↑のように3mmドリルで穴を空けて行きます。ノコギリは基本的に直線方向でしか切れませんので曲面のところは、
大きめの穴で繋いで見ました。加工しやすい鋼材なので出来ましたが、今回のZDPのような高硬度材では使えない手です
可能な加工技術も考えた設計を心がけましょう。
さて、写真内に有る赤丸の場所、とっても気になりませんか?上で書いている様にノコギリは直線方向にしか切れません
こういった場所は細工用の糸鋸などで切るしかないんですが、ステンレスなので大変です。
そこで今回は荒業!タガネで叩き切りました。(最後は鋼材を捻って折りました)


このように切り離すことが出来ました、この後ドリルの跡をヤスリで消し、外形を整える工程に移ります。
余っている鋼材でもう一本切り出すのもOKですね。


んで、こっちが本命のZDP三層鋼、切り離すまでの写真がなかったので・・・(汗)
写真に書いてある手順で切り離しました、1番は切込みを入れただけ。
2番、本来は上まで切り落とすのですが右側にあるナイフをもう一本造りたかったので途中まで切り込み、
3番、ここを切らないと切り離せないのでどうにかします、タガネでも良かったんですが、変な圧力を鋼材に掛けたくなかったので
   細工用のリューターで使われる切断用のダイヤモンドピットをボール盤に取り付けて鋼材をしっかり持ちながら

4個セットで\2000-
直径と刃厚が異なる物です。
流石にZDPを切ったら側面の刃が殆どツルツルになってしまった・・・

   ドリル穴を繋ぐように切断しました、真似してはいけません!。
後は4、5番は普通に切断です。5番周辺の切れ端は何処に行ったんだろう・・・?
この時点でハンドルのボルト止め用の穴も一緒に空けておきましょう、今回は5mm二箇所でした。

ではちゃっちゃと次の工程へ!

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