7.切削加工


さあて、ついにメインのブレード切削の番がやってきました!
途中で挫折しない信念と筋肉痛に負けない根性が必要な工程です
え、私?んなもん無いよ(爆)毎週ちょっとづつ片面を3回(計6回)に分けて作業するなど
無理をしない程度にゆっくり作業していきましょう。
「んなかったるい事していられるか!」っと言う方はベルトグラインダーを購入してください
小改造でそれなりに使える家具用のグラインダーなら¥9800〜30000位でホームセンターなどで売っています
私は\9800−のでベルトの番手は#60、#120、#240の三種類が有るので重切削には十分です。
ナイフ用の大型機だと40万で#1000などの細かい番手まで有り、多彩なオプションが用意されていますが、
取り敢えずそこまで必要ないでしょう。

でも!ここでは100%手やすりで作っていきますよ〜!


鋼材の削ってはいけない場所を削らないようにベベルストッパーを取り付けます。
このまま削っていき、ベベルで隠された部分との間に角が出来るので、後でストッパーをずらして
立ち上がり部分にRを付けるので、その分を考えて少し前の方に取り付けます。
鋼材自体は木材などにクランプで固定して切削します。

写真右に有る木のクランプは結局邪魔に成るだけで外してしまいました・・・
バイスに固定していますが、このまま直に机に固定してもOKです。


まずはエッジラインマーカーで書いた線の所まで写真のようにきつめの角度で全体を削り、エッジを作ります。
この後何回かに分けて浅めの角度での切削に切り替えつつブレイドを作っていきます。
写真では古いヤスリを置いていますが、実際には新品を使用しています。

注意!ヤスリは前に押し出して使用します。
よく、前後にガシガシ動かして削っている人がいますが、あれは見た目ほど削れません、
手前に引くときは刃が立っていないので削れませんし、切子をヤスリの目に噛み込ませてしまい、
前に押す際に噛み込んだ切子を圧縮してヤスリ目に詰めてしまいますので、必ず一定方向でのみ使ってください。
目詰まりした切子が一部だけ押し出されてピンポイントで鋼材に深い傷を付けてしまいます。
ヤスリに付着した切子はこまめに金属ブラシで掻き出して切削していくと・・・



重切削用に使用しているニコルソンで、この程度の表面が作れます。
ヤスリを綺麗に使わないで作業していくと後半ヤル気が失せますよ・・・深い傷が修正できないので(経験者)
ベベルストッパーはこのままに両面とも同じように削りだして行きましょう、
余り力を掛けてヤスリ掛けしても綺麗に行かないので優しくゆっくりと作業していきましょう、いそぐわけではないでしょう?



切削が一通り終ったら今度は平面出しです。
ブレイド表面にマジックを塗ってオイルストーンで研磨してみます、すると削れる部分と削れない部分が出てきますね。
削れた部分は盛り上がった部分ですので全体研磨できるようにヤスリで調整していきましょう。

お好みですが人によっては砥石で平面出しする場合も有りますが私はそこまで拘りません。


さあ、次の工程に移りましょう!



戻る


inserted by FC2 system