グレネードカートリッジの調査と加工


ここで紹介するカートリッジはCAWモスカートの165P(旧型)とKingArms社(以下KA)の120Rカートリッジの2種類です
CAWの165Pは旧型とは言っても新型と内部機構は殆ど変わりません(外観の変更ぐらい)

CAW165P(BBシャワー) KA120R(赤)
装弾数 MAX165発 MAX120発
バレル本数 11本 12本
安全対策 リリースバルブ有り リリースバルブ無し
タンク容量 大きい 僅かながら小さい
品質 高品質 Oリング悪い、稀にガス漏れ有り
単価 定価\9240- 実売\6980- 定価¥6090- 実売¥4500-
まとめ買い(3ヶ) 定価¥27820- 実売¥20040- 3個セット販売有り定価¥14490- 実売¥11000-

安全確実なカートリッジを少量買いたいならCAWをお勧めしますが、
KAの物は少し手を掛けてやったり、パッキンを交換するとCAWと然程差がないようなので
コストパフォーマンスが非常に良いと思います、またデザイン面でもKAの物の方が面白いというのも有ります。
パッキン関係はCAWモスカートの「リペアパーツ」が流用できるのでこちらに交換する事をお勧めします。


KAの3個セット品を購入しました、こんな箱で届きます。


簡易梱包ですが、余計な厚みも無いのでフィールドへの搬送はこの箱に入れていこうかな・・・
「CGT40MM HEDPM-433」とプリントされています、良く判らないがきっと意味が有るんだろう。


上の迷彩シールを貼った物がCAWのBBシャワー、赤いのがKA製。
KAの物が少し短く作られて居ますが、CAWの物は長くて実物のポーチに入らなかったとか?
新型の30P/60Pは短く作り直されてるとか。
装弾数の違いからOリングを掛ける場所が違いますね


バルブ周り、微妙に色が違う以外は丸っきり一緒ですね。


CAWのはリリースバルブを付けるために11本バレル
KAは無いため12本バレル、弾頭っぽい丸頭ですね。


分解してみた。
左がCAWモスカート、右がKAカートリッジ
内部パーツも互換性の有るパーツが大半です、バルブパッキン、スプリング、3mmベアリングは取り替えても問題なく作動します。
スプリングはCAWの物が柔らかいですが、交換しても運用上、出力共に変わりません。
*ただし、バルブ本体(CAWが銀とKAの黒)は微妙にサイズが異なるため、コレだけは互換性が有りません。


さらに細かく分解してみた。
ガス注入バルブですが、コレも互換性が有ります。
CAWの物はリターンスプリングやOリングも確りした物ですが、
KAの物は弱くて押すと戻ってこない固体や、既に千切れ掛けの状態のOリングが入っています。
取り合えず使えますが問題ある場合はCAWの物に交換しましょう。


左がKA製、右がCAW製
外した状態でKAの物は歪んで居ますが、CAW(3〜4年前から有る)のOリングはシッカリ円形を保って居ます
KAの物は簡単に千切れてしまうので、コレもCAWの物に早めに交換しましょう。


分解するとき、CAWでは起こらないんですが、良くKAの物はカート本体にバルブがはまり込み
ベアリングがバラバラに成って外れてしまいやすいです。
スプリングが強すぎるせいかも知れません・・・今度交換して見る事にします。
見た目判らない程度にタンクの径が小さいせいかも知れません
Oリングは同一規格のサイズなので・・・


3個中1個ガス漏れする固体が有った為調べた所・・・左が正常、右が不調品
アルマイト処理時のゴミか?一部に凹凸が有った、ここが漏れの原因のようだ。


軽く400番の紙やすりで2〜3周磨いただけでバリが取れた、この後オイルを薄く塗って試した所ガス漏れは無くなった。
この程度の手直しとパッキン交換で済むならKAカートもそう悪い買い物じゃないですね


実は家のモスカートは加工しています。
装弾数を165⇒66に減らして前半分の装弾スペースをバレルとして使用出来るように
写真の位置に旋盤で切り込みを入れてチャンバーとしています。
左側のミスとは掘り込みが深すぎて効率が悪くなってしまった部分です、
普段はシールで密封してエアロスを最小限にするべく、迷彩シールを巻いて有ります。
この位置で1バレル辺り6発装填に成ります


純正状態では、装弾数は多いですが、先端の弾は加速する間もなく飛び出すためすぐに落ちてしまい
外の弾も前の弾が有るため加速できずに、圧力と流速のみで撃ち出される為射程が延びません。


装弾数を減らしてみた場合、邪魔な弾が少ないため勢い良く飛び、射程も延びるが加速部分が無い為効率はイマイチ
射角を付け、弾が図で右側に落ちてから発射したとしても、抜弾抵抗が無い状態からの加速な上
せっかく加速したのにチャンバーパッキンに接触して減速してから飛び出します。


っで、こうして見ました。
根本の方にチャンバーパッキンを設けて1バレル辺り例えば5発
のみ装填し、発射すれば通常のガスガン同様の無駄の無い加速が得られると予想します。
5発ぐらいまでの位置だと薬莢部分に上手く隠れてくれるので、
気密取りのシールテープを巻いて元と同じ120発に戻す事も可能です。
*以前CAWからはM79やM203に組み込むExバレルと言う加速ユニットが販売されて居ました。(絶版品)
ただ、装填時にカートリッジとバレルの位置を調整しなくては成らない上、BBシャワーが使えなく成るなどで不評でした。
この構造ならカート単体で有る程度の効果が期待できると想像し・・・・・


KAのカートの一つを5発×12本装填に加工してみます。


本当はネジ部分をチャッキングしたく無いんですが・・・一応テープ巻いて保護+軽めに締めて
注入バルブを外して回転センターで押さえ込んで居ます。
バイトは自作品ですが、刃が駄目に成っているせいか時間が掛かりましたorz


切削が終わったカートリッジ、赤い方の溝にパッキンがはまります
この部分は丁度薬莢部分で隠れるので外観上は全く換わりません
*せいぜい元々のOリングを外したぐらい
シールテープで気密を取れば元の120発仕様も可能。






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