M70シリンダーヘッド

S.T.A.Tのハンクさんからの依頼でM70のシリンダーが前後にガタツクので
0.8〜1mm延長したシリンダーヘッドを作って欲しいという話から
ついでにノズルもLayLax交換式にすることになりました
寸法は純正をベースにハンクさんが指示
ZAT工房にてシリンダーヘッド及び交換ノズルを作成
ガンスミスエンジニアにてシリンダーとの噛み合い部分のねじ切り加工
三人掛かりのコラボレーションモデルです。

12mm×100mmの真鍮丸棒材から旋盤にて交換ノズルを製作しました
左右の余分な部分は加工時のチャッキングの為に残してあります
ネジはM10×P1.25
写真下に写っているのは交換ノズルのサンプルとしてVSR用です。

ノズルの段差部にあるテーパー角も再現しています、この角度から見ると仕上げ前なので表面粗く見合えますが。
貫通穴を開ける前です、超硬チップで仕上げました。


こちらが家で完成したシリンダーヘッドセットです
シリンダーヘッド外周部のねじ切りは家では出来ないのでガンジニアさん行きです
ヘッドには分解用の穴も彫り、ねじ切り時の逃げ部も彫ってあります
この溝は最後に気密用Oリングを入れる場所になります
左側に有るのは純正長の試作品アルミノズル、真ん中にあるのは+1mm正規版真鍮ノズルです

真鍮ノズルは最小内径4.5mmで内部にテーパー加工を施してあります
エア突入部のテーパーは45度の二段階テーパーにして効率を高めています。


こちらが全ての工程を終えたシリンダーヘッドセットです
ネジ切り工程はガンスミスエンジニアの石岡さん。
外周のねじ切り加工時、当初の予定であったM10ボルトを掴んでの加工ではブレが生じ、
微調整を繰り返して加工されたそうです。
最後のねじ切り時の精度まで考えが回らずにすみませんでした〜（汗）
自宅で全て出来るのならシリンダーヘッドの長さに余裕を持たせてチャックで掴み
ねじ切り加工後に突っ切れば良かったんですね〜交換ノズルを作る際はその様にしました。


最後の作業はハンクさん、組み立てと本体への組み込みを行われました、
シリンダーヘッドを延長した分シリンダーのガタが少なくなって射撃時に安心できるように成ったとの事でした。
ノズルの長さも設計時の計算どおり最適との事でした。
今回は私の作業工程に手違いが有り、石岡さんにご迷惑ををかけしたことをお詫びします。m（＿　＿）m



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