ピストン後方吸気機構追加カスタム



ピストン前進時はOリングが内側からの圧力によって押し広げられるため、高い気密を取れます。
後退時にはOリングの隙間を通って空気が流れます。

構造を考えると前側は打撃に耐え、Oリングがすっぽ抜けなければ万事OKなわけです。

シリンダー内をピストンが後退する時、ノーマルではバレルから吸気しています。
しかし、給弾された玉があるので空気の流れが滞ってしまいます、
そこでポンプのように後退時のみ開放、前進時閉鎖される様なピストンを製作します。

 
まずは分解して見ましょう、ピストンからヘッドをはずす為にピストンヘッドの中心にある円形のカバーを
ナイフで円を書くように刺して行き、取り外します。


中心にあるネジを外すとバラせます、ティッシュでグリスをふき取っておきましょう。




作業前に、各部品の確認を行います、
左がピストンヘッドの前側パーツ、右が後ろ側です。

前側のパーツに加工を行うのですが、写真右のような穴空けはカスタムパーツと同等の性能を持っています、
写真左も同等の性能を持っていますが、形状が特殊ですよね?
この形状はオリジナルの構造で、ドリルや(*1)ピンバイスを持たない一般の人でも簡単に製作可能です。
穴あけの方はドリルで(6〜8穴ならば2mm、4穴ならば3mmが良いようです)空けるだけなので、
ドリル等を持っていればすぐ作れますね、写真の位置関係上に貫通穴を空けるだけです。
ピストンヘッドの中間に0.3〜0.5mm程度のシム(何でも良い)を入れると効率が良くなります、
写真の物はM3×10mm皿ネジに付いてきたワッシャー(0.4mm厚)です。

*1ピンバイス:精密ドライバのハンドルにドリルを取り付けた様な物、
ホームセンター、100円SHOP等にて購入可能。



オリジナル構造(花びら型と命名)の作り方です、
外周の4箇所にマークを書き、カッターナイフの刃を入れて切ります、吸気効率の高そうな形状になりますよ。

 
組み立てた状態です、左の写真のような(*2)ソッケットドライバが有れば、市販品の皿ネジM3×10mmを入れて
裏からナットで固定する事が出来ます、これで1Jスプリングなどを入れることが出来ます。
ノーマルで作成する方は、重りを入れて元通りにしましょう。

完成したらシリンダーヘッド+シリンダーに組んで、ヘッドを指で押さえながらピストンを押し込んで見ましょう。
どうですか?ピストンの気密は取れていますか?大丈夫ならば次へ進みましょう。
同じようにヘッドを指で抑えながらピストンを抜いてみましょう、抵抗無くするりと抜けませんか?
出来ていれば成功です。

出来ない場合、
1、シリンダー内に軽くシリコンOILを吹いてみてください。        
2、Oリングが小さくありませんか?交換してみてください。       
3、シリンダーヘッドの気密は大丈夫ですか?確認してください。   
4、ピストンヘッド後ろ側のパーツは正常ですか?確認してください。

工作上級者向け追加情報。
ピストン後ろ側のパーツもOリングの接触面をテーパーにヤスッておけばさらにGood!
ピストンの後ろ側パーツにネジを通し、ナットでキッチリ固定した後、
ネジをリューターやドリルに取り付け、回転させながら紙やすり#240〜800まで45度の角度に削って、
テーパー状にします、裏側も同じように削れば吸気&気密効率が更に上がり初速が安定→命中精度向上!

●管理人は花びら型+4箇所穴あけのハイブリットを使用していますが問題なく作動しています、 
配線チューン、FET、9.6V2000mAバッテリー、システマハイスピモーター、ノーマルSP仕様にて確認。
●強度は絶対に大丈夫だとは言いませんが、壊れたら純正\980を買えば良いと割きっています。

注)グリスを付け過ぎると吸気できないので注意してください。    
*2ソケットドライバ:T型レンチ等でサイズの合うものを選びましょう。


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