シリンダーヘッドの緩衝材を交換



シリンダーヘッドに付いている緩衝材のゴム板では衝撃を吸収しきれないので大きな音がし、
メカBOXの寿命をちじめてしまいます。
そこで緩衝材を張替えてしまします、カスタムパーツ、純正ともゴム板をはがし、
接着剤はがし剤で綺麗にしておき、その上に切出した素材を張り付けます。

注意:ピストンクラッシュ対策加工(ギア最低1.5枚落とし)が必要です。

作り方
1、素材の選定
衝撃を吸収し、適度の硬さが有り、耐久性のある素材の中から自分の仕様に合った素材を選びましょう。
1、ソルボセイン・・・衝撃吸収率97%と優れた性能の素材ですが、横方向へ衝撃を逃がす為に
伸びるので少し小さく切り出す必要性があります、また加工が少々難です。

2、ポロンスポンジ・・・・管理人がお勧めする素材です。 ホームセンターなどで\180で売っています。
耐久性もそこそこあり、消音化に適しています(粘着シートが付いています)
リバウンドが気になりますがハイサイクル秒40発でも問題なく使用できています。


2、切り出し
ソルボセイン以外は純正と同じサイズに切り出せば○
ソルボは縦方向の力を横方向に分散する性質があるので小さめに作らなくてはならない。

写真左がVr.6用、右がVr.2,3用 いらないシリンダーの外周を削ってポンチにしたもの(23.5mm)
10mmポンチ代わりに真鍮パイプをテーパーリーマーで削ったもの等を利用します。
#外形は22mmが適切なんですが22mmのポンチが手に入らない・・・
右のドーナッツ形の内径は18mmのポンチで打ち抜いてあります。

写真はP−90(Vr.6)用の物です、P-90用緩衝材はカスタムパーツとして今のところ販売されていません、
ですが自分で切り出して作る事は簡単に可能です。
純正と同じ位置に10mmポンチで2箇所打ち抜き、カッター等で修正すればOK!

左、ポロンスポンジを貼り付けた物、右ノーマル(P-90用)
ポロンスポンジは内部に気密の取れた気泡を持っているのでそこがエアクッションの役割を果たしてくれます。
セルスポンジは気密が取れていないため、柔らかいのです。
ポロンの耐久性は弱いと言ってもそれなりに持つので個人的にはポロンをお勧めします。
#写真のものは完全に純正ゴムを撤去し、邪魔なプラを削り落とした上で貼り付けています。

システマ製シリンダーヘッド(Vr.3)のゴム板の上に追加張り付けしたものです。


ソルボセインのミディアムですが、ディンプル加工が施されています、
凸部がショックを吸収してくれそうなのでかなり期待しています、ただ忙しいので実験できていません・・・
組む時、ピストン接触面には必ずシリコンオイルを塗っておきましょう。


上の写真はMP5k用のシリンダーヘッドに2mmのソルボセインを貼り付け、
その上にNBR板(24mm水道パッキン)を貼り付けたサンドウィッチ構造、
接着にはセメダイン製スーパーXクリアという軟性の強力接着剤を使用しています。
何でこんなめんどくさい事をするのかというと、
ソルボ単体はそれ程耐久性が無く、吸気穴によって引きちぎられた破片が定弾を誘発し、
ピストンクラッシュを起こす可能性があるためです。
この方法は消音化よりもメカボックスの耐久性と長期仕様を想定した仕様です。



こちらは「狼」のTOKIさんから頂いた卓球ラケットのイボゴムシートをポロンスポンジの上に貼り付けたものです。
吸気穴による引きちぎりが無くなるので耐久性が向上し、ピストンヘッドの張り付が起きにくくなります。
(TOKIさん、いいアイデア&材料ありがとー^^)


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