29.シースの立体加工




縫い終わったシースにナイフを差し込んでみた、抜いてしまうとシースの形も元に戻ってしまうので
このナイフ「専用」と言う感じが余しない・・・ナイフの収まりも今一つ物足りないので
「ウエットフォーム」と言う処理を行います、簡単に言えば水に漬けて柔らかくなった後
形を付けて乾かすとその形を維持するようになるのを利用するやり方です。


こちらは全ての処理が終った後の写真、(端面、表面とも処理済)
ナイフが無い状態でもしっかり形が付いています、この様にビシッ!っとしたシースにしていきます。



まず、ナイフを防水処理します、錆びに強い素材なのでラップだけで済ましてしまいましたが
出来ればもっとしっかりとした処置をしておいた方が良いでしょう
革には処理の過程で塩分が含まれていることが多い良そうなので注意しましょう。



シースをぬるま湯に漬け込みます、漬け込みは30秒ぐらいだったかな?
全体にしっかり水が染み込んだら、不要な水気を切ります。


この革が湿った時点で端面を丸い堅木(彫刻刀の柄やツボ押し棒など)で良く擦ると端の繊維が良く引き締まり
解れなどを起こしにくくなります。
ここに防水処理したナイフを差込み、指で形を押し付けるように慣らしたら
ある程度乾くまで風通しの良い日陰で乾かします。

その後ナイフを抜き取り(ナイフは洗浄し)、完全に乾燥させて次の工程に移ります。




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