シム調整

シム調整とはギアとギアのかみ合わせを調整するために使用する円形のワッシャーのような物です、
純正状態の設定では量産の作業効率上昇のため余裕を持った設定がされています。
しかし、鋳造の量産品なので個体差が存在し、同じ設定では回転時にギアが擦れ合っていたり、
逆にかみ合わせが浅すぎて歯が磨耗してしまう場合が結構多いいです。
電動ガンがうるさい理由のひとつがコレなんですよ、純正だと「ギャーー!」と大きな音がしますが、
調整されていると「シャーー」と言った静かな音になり、ギアそのものの寿命が延び、
更には燃費が良くなり、その上パワーロスが減るので連射速度も向上します。

調整方法はそんなに難しい事ではありません、ただ初めの内は戸惑う事でしょう、
多くのWebサイトでもシム調整を扱っていますが写真を載せているサイトは非常に少なく、
また、在っても接写出来ていなくて結局良くわからないのが多いのが現状です、
そこで今回のために接写距離1cm対応のデジカメを購入したので簡単に説明します。


まず↑の写真が調整前の物とします、赤線の部分にセクターギアとスパーギアの隙間が見えますよね?
こんなに空いていると実はギアが半分しか掛かっていないのですこのため一部にのみ負担がかかり、
ギアが飛んでしまいます、この場合スパーとセクター両方交換しないといけなくなります。

↑の写真は調整後ですかみ合わせはこの位が適正です、これ以上詰めると回転時にスパーギアに引っかかったり、
カットオフレバーに干渉しそうです、カットオフレバーのメカBOX側の軸受け部を少し削って調整するとレバーのガタツキが減り、
セミオートのキレが良くなります。


↑の写真の上の赤線はメカボックスをふさいだ時、右側の軸受けが来る位置(暫定)のラインです、
ここにもシムを入れて遊びを小さくしギアがガタつかない様にします、
一度メカボックスを閉じて(ピストン関係は外してください)ネジを締めて下さい、隙間から指でギアを回して見て、
スムーズに回転し、がたつかないかを確認し調整してください。
なお、ベベルギアとスパーギアのかみ合いはラフで構いませんが、
モーターピニオンギアとベベルギアはちゃんと調整しないと性能を活かし切れませんので注意してください。

調整に使うシムはSYSTEMA製
0.2、0.3、0.5mm入り\180がちょうど良いでしょう。


さらに↑のラジコンメーカーで有名なKYOSHO製シム、「3×5mmシムセット」が在ると非常に重宝します、
電動ガンで0.2mm以下のシムはマルイ純正の0.15mmしか存在しないので、
このシムの0.1mm、0.2mm、0.3mmは微調整に最高です、ただし外形が小さく耐久性が低いので、
ギア側よりも軸受け側に使った方が良いでしょう、
チョッと値段が張りますが(¥400前後)それに見合った効果があります。



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