タッペットピンの増設orカム製作

タペットプレートの加工



タペットピンはピストン後退時にタペットプレート&ノズルを押し下げ、開放された際にスプリングテンションによって、
前進しBB弾をチャンバー内に送り込みます。
しかし、ハイサイクル時はノズルの開放時間が短くなるため給弾不良を起こしやすくなります、
そこで開放時間の延長とノズルの前進速度+タイミングを調整する事で給弾性能の強化、
初速の安定させる事が出来る様になります。
この方法はハイサイクルだけではなく狙撃仕様の電動ガンでも初速安定できるため命中精度に貢献できます。

左の写真の赤丸の位置にピンを追加します。
@2.5mmのドリルで穴を空け、M3タッピング、
 ここにラジコン用のダンパーシャフトを入れます、
 長すぎないように切ったり削って調整してください、
 最後にネジロック剤を付けて固定します。

A3mmのドリルで穴を空け、3mmの釘などを入れます。
 @と同じで長さを調整した後エポキシ等で固定します。

*穴を空ける際必ず真っ直ぐな穴を空けてください。
  斜めになると作動不良の原因になります。
左の写真の赤丸の中(青い部分が仮定のカムです)
のサイズでカムを作ります。
*写真の形状は今一つです(汗)
タペットプレートの翼(便宜上ウイングと呼称)部分に
始めに衝突するわけですが、
この角度や距離でも性能に差が出てきます。
左の写真はP-90用のタペットプレートです、
今回加工するのは後ろのウイング部分なので大半のタイプで
応用できます。
上が加工前、下が加工後です
ウイングの下半分〜3分の1を切り取っても構いません、
カムとの当たり方や離れ方を調整してみると良いでしょう。
カムの制作方法は、板材にドリルで3mm穴を空けておいて、周りを切り出し、
削り込んで作っています、材料は2mm厚の真鍮板です。
左の写真のように取り付けます。

3mm穴はギアのピンに差込みシャフト側もRに合う様に丸やすりで
調節してあります、キッチリ作った後で紙やすりで磨いて出来上がりです。
ちゃんと作ると軽くハンマーで叩き込むだけで済む「ボルトオン」になりますよ

僅かな形状によって性能が変わるのでいろいろ試してみると良いでしょう。
下の写真は上が開放前、下が閉鎖時の位置です。
少し早く開放し始め、緩やかにゆっくりと閉鎖するようにしています。
まずカムの側面が少し早く柔らかくあたり始めます。
(反時計回りで回ります)
そのまま後退して生き、ピンの位置とほぼ同程度まで
後退します。
ピン通過後削ったタペットウイングの分開放時間が
延長されます。
カムの側面がタペットウイングを抑えながらじわじわ
戻ります、緩やかに安定してノズルが戻ることにより、
初速が安定します。
ピンのままだと開放されてから閉じるまでが短く、
急激な動きが大きいので初速が不安定で給弾も
いまいちですが、カムを使うことでカナリ改善されます。

写真の位置まで回ってノズルが閉鎖されます、
この時ギアの位置を見ての通りピストンはまだ後退中です、
この後ピストンがリリースされます。
これらは一つの例に過ぎません、各個人の愛銃の仕様や使用目的によって形状も変わってくるので、
一概に「これにすればよい」的なことは言えません。
皆さんの考え方一つで作り方も変わって来ますのでいろいろ試してみてはいかがでしょう?


戻る


inserted by FC2 system