タンクの自作〜蓄圧室編〜


パワーソースからレギュレーターで調整して電磁弁に繋ぎますが、電磁弁までのホースが長かったり、
レギュレーターの流量が小さかったりすると初速が遅く不安定に成ってしまいます。
そこで電磁弁の直前に蓄圧室を繋ぐことで発射時のガス圧低下や流量不足に成らないようにします。

蓄圧室を作る方は大抵は既存のガスガン用マガジンを流用しますが中には旋盤で蓋を作り、
電動ガン用のシリンダーなどを利用される方もいます。

今回はたまたま手に入れた40mmグレネード用信号弾(実包)の空薬莢を利用します、
露天のおっちゃんに1個500円を2個500円に負けて貰いましたから単価250円と安く手に入りました。



↑が40mmグレネード信号弾の空薬莢
底板はプライマー部分以外は気密が取られているので片方だけ蓋を作ってやればいいので結構楽です。
素材がアルミなので同じくアルミ板(5mm厚)を使って蓋をします、
まず紙にコンパスで内径を書いて板に張りつけて大雑把に金のことヤスリで丸くします、
中心には5mmの穴を空けてボルトを通してしっかり止めておきましょう。


↑ボルトをドリルチャックに取り付け(写真はボール盤ですがドリルでも可)
まだ凸凹だらけです。


↑の様にしっかり根本に取り付けたら最初は慌てずに軽く触れる程度でヤスリを当てて行き、
凹凸が無くなってきたら薬莢に合うサイズに少しずつ削って調整します。


調整終了後ヤスリで軽く磨いて見ました。


↑組んで見るとこんな感じ。


↑底板です、プライマーは内側から棒で叩いてやれば取れます、
先に8mmのドリルで穴を空けてコネクタ用のネジ切りは後で行います。


まず薬莢の入り口付近を紙ヤスリで削って酸化皮膜を取り除き、
アルミ硬ロウ用フラックスを側面に塗って蓋をし、上からもフラックスを足しておきます。
*写真の蓋はすでにネジを切っていますが、1/8テーパータップなので途中までで止めています、
最後の仕上げの時に切り直します。


↑アルミ硬ロウで止めました。
ガスバーナー2個、プロパン混入ボンベ2本、アルミ硬ロウ1本を使用していますが、
ハッキリ言って結構難しいです、作業部がロウに食われて溶接のような状態に成っていますが
これはロウとアルミが一体化している為で強固に止まった証拠でも有りますね
作業温度が750度位でバーナー1本では役不足、2本で必要部分全体を熱して半田付けの様に溶かしこんで行います
*一箇所だけ熱するとその部分のアルミが溶けてしまいます。
銀ロウ、アルミ硬ロウはホームセンターの半田、溶接関係の場所に置いてあります。


ロウ付け以外の方法だと、エポキシ接着剤で気密を取りつつ固定し、
側面から2mmピン等で複数箇所を止めておけば問題ないはずです。


*気密テスト結果
とりあえずコネクタを付けてエアタンクを繋いで見たところいきなり「シュ〜〜」っと音がするので
びっくりしましたが原因はコネクタのネジ部にシールテープを巻き忘れただけでタンク自体は全く問題ありませんでした。

コレを蓄圧室として電磁弁とレギュレーターに繋げばセミオートでも安定して撃てそうです。



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