夢工房社永尾研究所製 「敷板不要シャンク」
旋盤の刃物台にバイトを取り付ける際、刃先が素材の中心の高さに来るように調整しなくては
素材を綺麗に削ることが出来ません。
従来のバイトは(KS-200の場合)8X8mmの四角い棒材の為、
シャンクの下に0.1mm〜1.0mmまでの敷板を組み合わせてスペーサーにすることで調整していました。
この「敷板不要シャンク」ではネジの締め具合で高さを調整し、刃物台からはずしても
調整した高さのまま保存しておけるので次回の作業が手早く行えます。
このシャンク単体の価格は今のところ未定、現在、他のバイトとセットで販売中
永尾研究所様に直接お問い合わせください。
↑これが試供品のシャンクです。
てこの原理でネジを締めるとシャンクが傾いていく構造です。
↑写真の赤丸部にあるネジをほんの少し緩めてやります。
このネジをはずしてベースシャンクの穴の位置を変えてやると・・・下記参照
↑今度は写真赤丸の部分を締め込んでやると刃物が上のほうに動いていきます、
両方のネジを緩めてやれば刃物位置を下まで下げることが出来ます。
このシャンクにはサイズの違う刃物を取り付けるため、2種類の穴が上下に開いていました
ここにバイトを差し込んで横からイモネジで固定して使います。
この写真では一番下に下げた状態です、上下とも刃先が中心線より下に下りていますね。
こちらが一番上に上げた状態です
どちらも中心点より上に上がっています、これだけの調整幅があればどのバイトを使っても調整できますね。
↑KS-200のような小さな旋盤で少し大きい径の素材を使い、ヘールバイトのような
刃物台から飛び出す量が多いバイトだとか広範囲が少なくなってしまいます。
そこで夢工房社永尾研究所様へ管理人がこんな図面を送って見ました、
このアイデアが採用され・・・
後ろにずらして加工範囲を有効に使える多機能シャンクになりました!
さて、今度は中繰り、正面突っ切りバイトを使用する場合です、
・・・刃物台の移動範囲が足りません(爆)刃物台を180°反転させれば使えますがこのシャンクだと刃物が明後日の方向を向いてしまう・・・
分解して敷板必要な通常シャンクとして使うことも出来ますが・・・
追加で届いたシャンク(写真上)に組み替えてやると
ベースはそのままでシャンクだけ交換し、中繰り関係作業用に交換でるマルチユースバイトに変身します。
ちゃんと正面を中繰りや突きいることが出来るようになります。
なお写真はもう少し大きめの旋盤用の刃幅4mmの正面突っ切りバイトで真鍮を削ったとこ
バイトを差し込む穴のサイズは4mm、5mm、6mmを今のところ確認しています。
穴さえ合えば各種バイトが使えそうです。
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